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判断基準
ものをつくる仕事をしている者として、
クライアントの「OK」が出ればそれでいい、
というスタンスで、ものをつくってしまうことがとても怖い。

ゆるぎない自分なりのきびしい判断基準を
いつも持っていたいと思う今日でした。

先日、Candle JUNEさんとご一緒してつくづく感じましたが、
多くのひとに慕われて、ひとを巻き込む力があるひとは、
感謝を忘れることなく、茶目っ気もあり、
ひとにも厳しいけれど、自分にはもっと厳しいものだ、と。

楽する方法はたくさんあるけれど、
そんな誘惑もたくさんあるけれど、
数年後、数十年後、歳を経て、後悔が少なく、
深みがあるひとになりたい。

最近は、
ハッとするような
パッと目の前の道が開けるような
出会いが多く、この巡り合わせに感謝です。

ガラス乾板フィルム
1848年に発明されたガラス乾板というガラスのネガの存在を
お恥ずかしいことながら、昨日初めて知りました。

ハミルアキさんがパリ滞在中の15年程前に
蚤の市で買ったガラス乾版フィルムの画像を見せていただきました。

百数十年前のポートレイト写真たちは、
どれもすばらしく、
何かを本気で残そうと思った一枚の写真の力
に圧倒されてしまいます。

身を包んだ一張羅はどれもエレガントで、
背景にたらしてある絨毯は自慢の逸品だったことが
ありありと伝わってきます。

写真家も被写体も
どれくらい先に誰が見ることを想像したんだろう。
遠い日本で百数十年後に感動するひとが何人もいるなんてことに
思いを馳せただろうか。

日本に流れ着いたガラス乾板フィルムに
深い感慨を覚えました。


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